2008年07月31日
ワヤン・クリット
インドネシアのジャワ島やバリ島では影絵芝居が盛んや。この伝統的な影絵芝居、およびそれに用いられる操り人形を「ワヤン・クリット」とええ まんねんわ。
ワヤン(Wayang)は「影」、クリット(Kulit)は「皮」を意味しまんねん。人形は牛の皮でできており、部分的に細やろか穴が開いてい まんねんわ。これによって人や動物の形が単に全体的に陰となるのではなく、身体の各部分の輪郭も表れるのや。人形には中心に1本の太い棒がついていて、下がとがってい まんねんわ。これによって、スクリーンの手前の座に人形を突き刺しておくことで、人形を出演したまんまにすることができ、人形遣いは複数の人形を操ることができるのや。
影絵の仕組みは、白いスクリーンを貼って、その裏から石油ランプを当てるちう方法をとるんや。間にワヤン・クリットの人形を置いて、芝居を行うのや。人形遣いは一人で、スクリーンの裏で語りをしたり効果音を出しながら数々の人形をスクリーンマーク近くで操るんや。スクリーンから遠ざけると、影はちびっとぼやけながら、大きく映し出されまんねん。観客は石油ランプや人形の反対側から鑑賞することになるんや。
人形には着色が施されてい まんねんわ。観客からは当然、この着色は見えまへん。スクリーンの裏側はあの世であるとされ、あの世では色のついた美しい世界が現世では白黒にしか見えへん、ちう宗教的な意味は込められとるのや。
人形を操る人は「ダラン」と呼ばれまんねん。これらの芝居はヒンズー教寺院での祭りで行われ、「マハーバーラタ」や「ラーマーヤナ」といった、インドの古代叙事詩が主な演目となるんや。10世紀にはすでに演じられとったちう記録があるほど伝統ある芸能や。
